南野拓実が復帰のサウサンプトンが10試合ぶりの勝利 指揮官「これほどまでに違うとは」

華麗なプレーを見せた南野(右)(ロイター)

6日(日本時間7日)に行われたイングランド・プレミアリーグ第27節でサウサンプトンの日本代表MF南野拓実(26)は負傷が癒えて敵地のシェフィールド・ユナイテッド戦で2試合ぶりに復帰し、先発出場して後半43分までプレーした。チームは2―0で勝ち、リーグ戦10試合ぶりの白星。指揮官は今後の逆襲に向けて手ごたえをつかんだ。

太ももを痛めて前節のエバートン戦を欠場した南野は、同じく負傷していたDFカイルウォーカー・ピータース、MFイブラヒマ・ディアロとともに先発に復帰。最下位に沈む相手を開始直後から攻め立てた。

前半13分に不動のエースFWダニー・イングスが負傷で交代するアクシデントに見舞われたが、主導権を握ったチームは32分にPKを獲得して先制。1点リードで折り返した後半4分、イングスに代わって出場したFWチェ・アダムスがボレーシュートをたたき込んで2点目を奪った。

南野は前半は前線から献身的な守備を見せて貢献していたが、後半25分に迎えた絶好機では左足シュートが枠をとらえられずに得点機を逃した。それでも随所で好プレーを見せ、復帰戦でチームに勝利をもたらした。

試合後、英メディア「スカイスポーツ」は南野に対し「自信を高める見栄えの良いチャンスを逃した」とやや厳しめの評価。だが、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督は「各ポジションにベストの選手を置けたのは久しぶりだ。数人の選手が戻ってきたが、これほど違うとは想像していなかった。我々は競争力のあるチームとなった」と南野を含めた復帰組の力を再評価。上位進出に向けた足がかりとなる勝利に満足げだった。

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