マリナーズの有望株・ケレニック 内転筋痛で数週間離脱へ

マリナーズ期待の有望株、ジャレッド・ケレニックが日本時間3月6日のオープン戦で左膝の内転筋を痛め、しばらく戦列を離れることになった。「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体4位にランクインするなど、球界有数の有望株として大きな期待を背負っているケレニックだが、開幕ロースター入りは絶望的に。スコット・サービス監督は復帰予定時期を明言しなかったが、「数日ではなく数週間と考えたほうがいい」と話している。

現在21歳のケレニックは日本時間3月4日のカブスとのオープン戦で本塁打を放つなど、早期のメジャー昇格に向けてアピールを続けていた。しかし、同6日のホワイトソックス戦で2回表に痛烈な内野ゴロを放った際に左膝を負傷。予定された2打席を消化するまで試合に出場し続けたが、翌日、サービスは「しばらく離脱することになるだろう。残念だよ。彼はプレーする機会を必要としていたからね」とケレニックの離脱を明らかにした。

マリナーズは前球団社長のケビン・メイサーの失言により、フリーエージェントを先延ばしにするために有望株の昇格を意図的に遅らせていることが明らかになり、選手から不満が噴出していたが、4月16日までに昇格できない場合、1年分のサービスタイムを得ることはできないため、今回のケレニックの負傷は意図せずフリーエージェントを1年先延ばしにする可能性が高い。ケレニックが目指していた開幕ロースター入りの可能性もほぼ消滅したと言っていいだろう。

ケレニックは昨年に続いて2年連続で招待選手としてスプリング・トレーニングに参加。今年のオープン戦では4試合に出場して打率.250(8打数2安打)、1本塁打、2打点、出塁率.333、OPS.958という成績を残している。ジェリー・ディポートGMは「ジャレッドの離脱は残念だが、長期的な見通しがポジティブであることには安堵している。近い将来、彼がフィールドに戻ってくるのを楽しみにしているよ」と語っている。

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