菊の生産者を応援 諌早市役所職員に購入働き掛け

 新型コロナウイルス禍で需要が落ち込んだ菊の生産者を応援しようと、諫早市役所でこのほど、市職員に対して購入を働き掛ける取り組みがあった。
 諫早キク生産組合、JAながさき県央諫早匠の菊出荷組合、JAながさき県央きく部会が生産した輪菊や洋菊約2400本を販売。配布場所の会議室では業務を終えた職員が訪れ、注文した花を順次受け取った。
 菊は本県花きを代表する花で、県内有数の生産地の同市では約11ヘクタールで生産。栽培技術の高さでも知られ、特に主要品種の「精の一世」や「神馬」は市場で高評価を得ている。生産者は先進技術を導入、勉強会などで情報共有し、栽培管理技術の向上を目指している。
 同市保険年金課の岩元優さん(29)は「カラフルでかわいい花がいっぱい。早速自分の部屋に飾りたい」と笑顔で話した。市内で生産された菊は、同市鷲崎町の農産物直売所「きん彩」などで販売している。

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