新潟市など全国の消防局が新型コロナと闘う人を応援するため消防艇による一斉放水を披露

信濃川上での放水の様子

新潟市消防局は7日、信濃川河口部で消防艇「にほんかい」による放水を披露した。この放水は、全国23箇所の消防局と消防艇による同時一斉放水という日本初の試みの一環であり、新型コロナウイルスと闘う人への応援のため企画された。

全国一斉放水は「新型コロナと闘うすべての人を応援したい」という思いのもと神戸消防局が提案し、16県の消防局が協力。仙台湾、東京湾、大島海峡など23箇所で実行された。また、放水が実施させた3月7日は、1948年同日に消防組織法が制定されたことにちなむ「消防記念日」でもあり、火災予防の周知の意味もある。

消防艇「にほんかい」

新潟市消防局の小俣貴志消防司令

新潟市消防局が所有する県内唯一の消防艇「にほんかい」は、川や海の水を吸収し12箇所の放水銃から放水することが可能である。川沿いや岸壁、船舶上での火災や海難救助で用いられるが、今回は扇状に放水することで見物に来た人たちを楽しませた。

茨城県鹿島港で実施された放水などでは、医療従事者への応援を表す青に着色した放水も実施されたようだ。

新潟市消防局の小俣貴志消防司令は一斉放水後の取材にて「いつも頑張っていただいている方々へ感謝の気持ちが伝えられればと思った。1日も早くワクチン接種が開始され、コロナ禍が終息することを願っている」と話した。

【YouTube 放水の様子】

© にいがた経済新聞