阪神チェンは右ヒザに打球が直撃して崩れる 満塁弾浴び3回4失点

右足を気にするチェン(右)

打球直撃後に暗転…。新加入の阪神・チェン・ウェイン投手(35)が7日のソフトバンク戦(ペイペイ)でオープン戦初登板。毎回、走者を背負う3回8安打4失点と不安の残る内容となった。

この日は、2012年から4年間在籍した米・オリオールズ時代にチームメートだった和田との投げ合い。立ち上がりの初回こそ無失点で滑り出したが、続く2回の先頭・栗原の打球が自身の右ヒザ付近に直撃。強襲安打で出塁を許すと、そこから一気に崩れた。

続く真砂に右翼線に運ばれると、佐藤直には不運な安打を許し無死満塁。迎えた甲斐には、甘く入ったツーシームを左翼席に運ばれる痛恨被弾を喫して、瞬く間に4失点。何とか気を取り直した左腕は3回までを投げ切ったが、直球の球威が今ひとつで球を要し8安打を浴びるなど、今後に不安を残した。

2011年以来となる日本球界でのオープン戦登板を終えたベテラン左腕は「やっぱり真っすぐのキレを上げていくというところ。真っすぐあっての変化球ですし、もう少し真っすぐが上がってくると変化球も生きていくる」と振り返った。

矢野監督も「真っすぐのキレというのはもうちょっと欲しいなとは思うけど…上げていってくれると思うよ」と今後の修正に期待した。

日米通算95勝の豊富な経験値をここから発揮していけるか…。

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