鷹の大ベテラン・和田が阪神ドラ1・佐藤輝を警戒「ルーキーとは思えない打撃と対応力」

3回、空振り三振に倒れた佐藤輝

阪神のドラフト1位ルーキー・佐藤輝明内野手(21=近大)が7日のソフトバンク戦に「2番・左翼」として先発出場。空三振、空三振、二直の内容でこの日は3タコに終わった。

大ベテランからの良き〝レッスン〟だった。3つの全ての打席で対峙した相手投手は、40歳右腕・和田。最速140キロ台前半ながらキレのある直球と、変化球を効果的に織り交ぜた老練な投球術で手玉に取られ、振ったバットはことごとく空を切る。第3打席ではカウント0―2まで追い込まれながら3球目の外角低め直球を上手く捉えるも、打球は不運にも二塁正面へ。「ストレートもキレがあって変化球もすごく良かった。今日は打てませんでしたが、いつか当たることがあれば頑張ります」と4球団競合黄金ルーキーもこの日は素直に白旗を揚げた。

だが実際にマウンドで佐藤輝と三度向き合った和田は、19歳年下の若者の図抜けた対応力に脅威を覚えていた。「(佐藤輝は)対戦するごとにアジャストしてくる。とてもルーキーとは思えない打撃と対応力を備えている。次に対戦するときも怖いなと。それだけのポテンシャルを持っている。次に対戦するときも抑えたい」(和田)。

18・44メートルの距離を隔て、双方の矜持と畏怖が交錯した3打席の勝負。両者ともに、次戦での対戦を既に意識している点が印象的だ。新鋭と老兵の〝第2ラウンド〟はどのような結末となるのか、今から待ち遠しい。

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