【ダイキンオーキッドレディス】小祝さくら逆転で今季2勝目 Vパット前に頭をよぎったのは…

優勝した小祝さくら

国内女子ツアー「ダイキンオーキッドレディス」最終日(7日、沖縄・琉球GC=パー72)、2打差の3位から出た小祝さくら(22=ニトリ)が68をマーク、混戦を制し、14アンダーで今季2勝目を飾った。

森田遥(24=新英HD)と並んで首位タイで迎えた最終18番パー5、小祝の3打目は残り60ヤード。「11番(パー5)で60ヤードからベタピンでバーディーだったので同じ距離が残せたらいいなと思っていました」。狙い通りの位置から1メートルにつけると、これを沈めてバーディー。先にパーでホールアウトした森田を最後の最後で突き放した。

通算3勝目となる今回もこれまでと同様、ガッツポーズはなし。優勝を決めると、帽子のつばにそっと手をやり歓声に応えた。

優勝争いの大詰めで小祝の頭にあったのは優勝副賞の船(ヤンマーフィッシングボート、575万円)のこと。「3打目の後、船が欲しいなと思っていました。母(ひとみさん)が欲しいと言っていたし、私も釣りに行くので」。

ひとみさんは船舶免許を所持しており、かつてはボートも所有していたが、諸事情で手放してしまったという。

小祝自身は美容グッズのデンキバリブラシ(18万円)を購入予定。「(同じ辻村明志コーチに師事する)吉田優利ちゃんが持っていて、使わせてもらったら良かったので、トップ10に入ったら買おうと思っていました」。優勝賞金2160万円を加え、今季の獲得賞金は約8450万円。それを考えれば、安いものだ。

今年の目標は「年間3勝と賞金女王」。大会前の賞金ランク4位から3位に浮上するなど、目標達成に向けて初戦で大きく前進した。

「昨年の自分だったら勝てていなかったと思います」とメンタル面の成長も実感。相変わらずのおっとりした雰囲気とは裏腹にたくましさがグッと増してきた。

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