株式投資の大きな武器となる!失敗しないための「チャート」の使い方とは

投資にはリスクがつきものです。リスクを減らし、失敗をしないためにはそのための武器を持つことが必要です。特に株式のように日々値動きがあるものは、常に値下がりリスクを抱えています。

一番安いところで買うのは至難の業ですが、これから上がりそうな株、下がりそうもない株を買うということはできるのではないでしょうか。つまり、下がらない、または上がるシグナルが出た銘柄を買えばいいのです。

今回は、投資の武器となるチャートの読み方について解説します。


他人ではなく武器に頼って自分で決める

投資で失敗しないためには、漫然と株価を見ているだけでは難しく、過去から将来の値動きを予測する必要もあります。そこで登場するのが「株価チャート」です。

チャートは株式だけでなく、商品や外国為替に対する投資、暗号資産に対する投資などでも使われます。過去の値動きをプロットしたグラフである「チャート」を使うことで、売り買いのタイミングを計り、値下がりリスクを減らすことができます。

つまり、チャートが上昇を示唆していれば買うタイミングと考えられるし、逆に下落を示唆していると今度は売るタイミングです。このように売り買いのタイミングをうまくコントロールすることができれば、投資に対するリスクが減り、失敗することが減ります。

ただ、そう簡単にうまい話があるわけでなく、チャートを見れば誰でも最高のタイミングで買う、売りことができるというわけでもありません。

チャートで失敗する人もいる

以前、月刊誌で読者に対して、株式投資で成功した人は何をみて投資をしたのか、失敗した人は何を見て失敗したのかをアンケートしました。両者ともに一番に挙げたのが「テクニカル分析」というチャートを使った取引でした。

つまり、同じようにチャートを見て取引し、損をした人もいればしっかりと利益を上げることができた人がいるのです。

なぜ成功した人と失敗した人に分かれるのでしょうか。おそらく、失敗した人はチャートを見ることを、「チャートで分析し、株価の予測をした」と勘違いしたのでしょう。つまり、武器の使い方も知らず、有効に使えなかったために失敗したのだと思います。

もちろん、その時の相場や取引の仕方などが影響しているのでしょう。しかし、株式投資にとっては「テクニカル分析=チャート分析=株価分析」は多くの人が行っているものです。正しい使い方をすれば、投資に役立つ、つまり投資で失敗しないための武器になります。

武器を有効に使うには?

武器をうまく使うというと物騒な表現ですが、つまりは自分で投資先を選ぶために、投資に値する企業かどうかを調べるための情報を得るということです。そのためには情報を得るツール、タイミングを計るツールも必要です。

現在は情報が氾濫し、取捨選択が必要な時代となっています。投資でも同じです。ただ、投資の武器としてタイミングを計るツールであるチャートは、単純に株価の動きを示しているだけです。どこから情報を得ても同じという利点があります。

チャートにもいくつか種類はあるものの、情報源によって変わるわけでもなく、基本的には取捨選択する必要はありません。ただ、どのチャートを使って株価の動きを分析するかで成功も失敗もあります。だからこそ、使い方、分析の仕方が重要なのです。

チャートから読み解くべきもの

チャートの見方を教えるような教科書やインターネットの情報が氾濫しています。でも、名前や形を覚えるだけでは分析につながりません。実際には教科書通りの形が出ることは少なく、結局は応用が必要になります。

では、「株価のグラフ=チャート」から何を読み解くべきなのでしょうか。それは、株価がどうなるかということよりも、買う人が多いのか、売る人が多いのかなど、その株の需給を見るために使うと考えると良いと思います。

いずれにしても、株価の動きから自分が投資をするタイミングを計るわけですから、皆が買うから買うというのは良くありません。自分の投資にあったタイミングで買うことが大切です。

SNSの情報をうのみにして買うのはNG

よく見られる失敗は、SNSなどで買った方が良いといっている人が多いから買ったというケースです。買ってみれば、実は高値だったということもよくあります。

買う気になっているときは、反対意見が耳に入らなくなります。ただ、株価は正直ですから、株価の動きを示しているチャートで判断すれば、高値だから止めよう、すでに皆が買った後なのではないか、などと冷静に考えることができます。

チャートの種類も多々あり、どのチャートが良いですか?とよく聞かれるのですが、よく使われている「ローソク足」と「移動平均線」の組み合わせが基本です。これだけでも十分だと思います。

自分が使いやすいチャートを探す

そして、いくつかのチャートを見て、自分で一番相場の状況が分かりやすいものを使うと良いと思います。一番手になじんだ武器が自分の身を守ることに一番役立つということです。

投資で失敗しないためには武器を手に入れ、それを使いこなすということが何より重要なのです。

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