大谷 2戦連発ならず…惜しい犠飛にマドン監督は「投打ともにとても良くやっている」

大谷は2戦連発ならず(ロイター=USA TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(26)はアリゾナ州テンピで行われたマリナーズとのオープン戦に「3番・DH」で出場し、2打席目に中堅最深部へ勝ち越し犠飛、3打席目に3試合連続安打となる左前打を放ち、2打数1安打1打点だった。試合は6回制でチームは6―2で勝った。

スタンドから大歓声が上がった。1―1の3回一死一、三塁。2番手の右腕セワルドが投じた内角低めをフルスイングすると打球は高々と上がって中堅後方へ伸びた。2試合連発か。しかし、フェンス際でタイミングを合わせてジャンプした中堅手ルイスのグラブに白球は収まった。「あと1メートル…」。場内にタメ息が充満するも、勝ち越し犠飛だ。

試合後にオンライン会見に応じたマドン監督は「間違いなく本塁打だと思った」と残念そうに明かした。

1点リードの5回無死一塁では4番手の左腕フレッチャーとマッチアップ。左腕とはここまでメジャー3年で打率2割4分と苦手にしている。初球の内角速球に合わせて、ライナーで左前に運んだ。これで打者としてオープン戦初出場から3試合連続安打となった。

先発右腕ギルバートと対戦した初回は一塁で間一髪アウトの遊ゴロだった。

試合中に中継局FOXスポーツ・ウエストのインタビューに応じたマドン監督は大谷を「ショーヘイは投打ともに、とても良くやっている。先日のピッチングでは100マイル(約161キロ)、その数日前のバッティングではフェンスを越えるホームランを放っていた。彼は最高級の選手の一人」と絶賛している。

打者としてはオープン戦3試合で7打数4安打、1本塁打、3打点。投手としては今季の実戦初登板となった5日(同6日)のアスレチックス戦ではMAx100マイルをマークし、1回2/3を3安打1失点ながら5つのアウトはすべて三振で奪った。投打の二刀流完全復活へ、まずは順調だ。

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