南野のリバプール復帰に期待も…ライバルは“相棒”

南野(左)は同僚のイングスとリバプール復帰を争っている(ロイター)

イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンに所属する日本代表MF南野拓実(26)のリバプール復帰は、同僚ストライカーとの争いとなりそうだ。

南野は6日のシェフィールド戦で太もも裏の負傷から復帰して即スタメン出場。後半43分まで出場し、2―0の勝利に大きく貢献した。ラルフ・ハーゼンヒュットル監督(53)も南野を含めた負傷からの復帰組を「これほど違うとは想像していなかった。競争力のあるチームとなった」と絶賛し、改めて評価の高さが浮き彫りになった。

2月に期限付き移籍で加入後1か月あまりですでに2ゴールをマークしており、新天地で順調に活躍を続ける。今夏に保有元であるリバプールへの復帰に期待が高まるが、皮肉にも同じサウサンプトンでコンビを組む相棒が最大のライバルとなりそうだ。

英紙「ミラー」は「FWダニー・イングス(28)は、欧州チャンピオンズリーグ(CL)で再びプレーするという希望を抱き続けており、今年の夏にアンフィールド(リバプール本拠地)へ復帰することについて話しているようだ」と報じた。イングスは2015年8月にリバプールに加入したが、左膝前十字靱帯などのケガに悩まされ、結果を出せずに18年夏にサウサンプトンへ移籍。昨季は22ゴールと大活躍し、今季も8ゴールとエースの働きをみせている。

イングスは大舞台で活躍するため古巣への復帰を望み、リバプール側も攻撃陣の一角として獲得を検討。ただリバプールはこれから獲得候補を絞っていくため、同じ環境でともに復帰を狙う南野とイングスが比較対象となりそうなのだ。

今後は相棒がライバルとなる“復帰テスト”が毎試合繰り広げられる。

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