エリザベス女王が国民にスピーチ ヘンリー王子とメーガン妃の〝サーカス〟には触れず

国民にメッセージを送ったエリザベス女王(ロイター)

ヘンリー王子とメーガン妃による英王室離脱初のロングインタビュー番組が米国で7日放送された数時間前、英国ではエリザベス女王が連邦記念日を祝うため、国民に向けたスピーチを行った。

上級王族がロンドンのウェストミンスター寺院に勢ぞろいすることが恒例の同記念日だが、今年は新型コロナウイルスのため、テレビを通じて女王のメッセージとなった。

女王はこの困難の中、人びとの団結と家族の重要性を強調。そのために人びとが家族や友人とつながるためのテクノロジーの役割についても触れた。

女王は「多くの人たちが経験しているこの困難な時にこそ、互いの支援や精神的支えでつながっていることに深い感謝の気持ちを覚える」と述べた。

また、最前線で新型コロナと闘う英国連邦諸国の医療従事者をたたえた。

スピーチの中で女王はヘンリー王子夫妻や米司会者オプラ・ウィンフリーとの対談については一切触れなかった。

米NBCニュースは同日、王室関係者の話として、「女王はヘンリー王子とメーガン妃の〝サーカス〟は見ない」と伝えた。〝サーカス〟とは「騒々しい道化芝居」などの意味があり、オプラとの対談番組のことを指している。

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