西武・後藤オーナー「ライオンズがグループ再建のシンボルに」

竣工式に出席した後藤オーナー。奥は辻監督

西武・後藤高志オーナー(72)は8日、コロナ禍の中で厳しい経営状況が続くグループ全体をライオンズが再生のシンボルとなってけん引していくと言及した。

この日、同オーナーは西武ライオンズの本拠地・メットライフドームエリアの改修工事が完了し、その竣工式に出席した。 その席で、コロナ禍が及ぼしたホテル、鉄道事業への打撃により西武ホールディングスの2021年3月期の連結最終損益が630億円の赤字(前年は46億円の黒字)になることがすでに発表されていることに関し、球団経営への影響を問われた後藤オーナーはこう語った。

「(球団への影響は)ありません。西武グループが総力を結集してライオンズをしっかりサポートしていく。改めて言いますが、今の西武グループの経営状態がライオンズに影響を及ぼすことはありません。西武ライオンズはグループのシンボル、象徴であり過去にも04年、05年、08年といろいろ厳しい時代、状況がありました。しかし西武グループはその都度、ライオンズに勇気、元気をもらってグループ全体が成長してきた。その意味で西武はグループを挙げて経営改革にまい進している。今回もライオンズから勇気、元気をもらって、また我々も総力を挙げてライオンズをサポートしていく。いい形で好循環が生まれていくと思う」

未曾有の経営危機をグループのシンボル、ライオンズとともに乗り切る。そう力強く語る後藤オーナーだった。

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