【J1浦和】外食で処分のFW杉本健勇 練習試で〝みそぎ弾〟 MF柏木陽介は不参加

FW杉本健勇

J1浦和の立花洋一社長代表(60)が13日、クラブ公式ユーチューブチャンネルでチームの沖縄キャンプで新型コロナウイルス対策の一環で外出禁止となっているにもかかわらず外食をしたMF柏木陽介(33)とFW杉本健勇(28)について謝罪した。

この日行われたJ2相模原との練習試合の生配信前、同チャンネルに出演した立花社長は、2人の規律違反に触れて「コロナ禍の中、皆さんが不要不急の外出を避けているときに、こうしたことを起こしてしまった。浦和レッズの選手理念の大事な要素として『浦和を背負う責任』というのがある。チームの象徴となるべき選手がこうした行動をしたことに深く反省をしています。誠に申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

また、立花社長は経営面についても言及。2019年度はクラブ史上最大となる約82億円の収益となったが、20年度は新型コロナウイルスの影響で約3割減の60億円を切る程度にとどまる見通しだという。赤字額は当初想定した10億円以上にはならず、ひと桁代後半となる見込み。ただ今季も入場者制限が続くとあって例年の入場料収入は見込めないだけに、ファン、サポーターの期待を裏切る2人の行為は営業面のマイナスとなってもおかしくはない。

昨年も規律違反があった柏木は、現在も練習に合流しておらず、退団の可能性が高まっている。リカルド・ロドリゲス監督(46)は12日に「彼の処分についてはまだ結論が出ていませんが、私自身の考えはクラブに伝えました。トレーニングにはまだ戻っていません。私としては彼の今回の行動はあまり受け入れることができないと思っています」と厳しい口調で語っていた。

一方の杉本は、沖縄から帰京後の10日からトレーニングに参加。この日の練習試合で2本目に出場し、1ゴール2アシストをマークした。結果的に〝みそぎ弾〟となった格好だが、これからも結果を出し続けて信頼を取り戻すしていくしかなさそうだ。

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