ハノーバーDF室屋成が人種差別騒動に巻き込まれる キーワードは「寿司の国」

室屋成

ドイツ2部ハノーバーでプレーする日本代表DF室屋成(26)がまさかの人種差別騒動に巻き込まれた。

問題が起こったのは6日のアウエ戦。右サイドバックでフル出場した室屋は後半に決定機を逃して1―1の引き分けに終わったが、その試合を中継していた「スカイ」でリポートを行っていたヨルグ・ダールマン氏がこんな言葉を口にした。

「ハノーバーでの最初の得点になるはずだっただろう。彼の最後のゴールは寿司の国でのものだ」

この発言に対し、一部から「人種差別ではないのか」との声が上がり「スカイ」関連のSNSは炎上。しかも、これにダールマン氏が「日本を寿司の国と言ったら人種差別なのか? 本気で言っているのか?」と反論したから騒ぎは大きくなった。SNSユーザーからは「クビにしろ」「スカイは早く行動を起こすべき」といった投稿が寄せられ、ダールマン氏の解雇を求める声が続出した。

この騒ぎに対し、ハノーバー側は「ダールマン氏の発言が人種差別的な態度というのはバカげた話だ」と問題視しない立場を表明。とはいえ、スカイ側は世論を無視できず、ダールマン氏が過去にも一部選手に侮辱的発言をしていたことを理由に、来季は契約を更新しないことを発表した。

今回の件とは無関係と言いながらも、事実上「イエローカード2枚でレッドカード」ともいえる措置のようだ。

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