錦織圭 “ダブルスの達人”に1回戦ストレート負け 完全復活は持ち込し

錦織圭

男子テニスの世界ランキング40位・錦織圭(31=日清食品)が9日(日本時間10日)、今季4大会目のオープン13(フランス・マルセイユ)の1回戦で同93位のピエール・ユーグ・エルベール(29=フランス)に1―6、4―6のストレートで敗れ、まさかの初戦敗退となった。

第1セットは序盤から押された。相手のサーブとネットプレーに翻弄され、第2ゲームで先にブレークを許すと、第6ゲームはストロークでも主導権を握られて2ブレークダウン。第7ゲームをキープされ、わずか27分でセットを落としてしまった。

第2セットはサービスゲームをキープしながら勝機を待ったが、時速200キロを超えるサーブに押されるシーンが目立った。自身が取り組んでいるサーブ&ボレーを、ダブルス生涯グランドスラムの名手に面白いように決められた。第7セットをブレークされると、第10ゲームでは11本目のサービスエースを叩き込まれて万事休す。今大会は第6シードとして出場していたが、あっと言う間に姿を消した。

前大会の「ABNアムロ世界トーナメント」では155日ぶりの白星を挙げてランキングを5つ上昇させたが、完全復活はまだ先のようだ。

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