生徒会サミット 長崎県内21校がオンライン交流 校内イベントなど報告

ズームでイベントの事例発表を配信する長崎南山高の生徒

 長崎県内高校の生徒会活動の活性化を目指す交流会「生徒会サミット」が7日、オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」で21校が参加して開かれた。うち2校の生徒が、新型コロナウイルス禍の中でオンライン開催した校内イベントの様子などを報告した。
 県高校文化連盟(県高文連)生徒会交流専門部が企画・運営。例年の1カ所に集まっての開催は取りやめた。県立諫早高と長崎南山高が事例発表し、チャット機能を使って質問や感想も受け付けた。
 諫早高は、地域で活躍する社会人を招いてのセミナーをライブ配信で実施したことなどを報告。離れた場所で視聴する生徒たちの参加意識を高めるため、タブレット端末などを使って質問などを受け付けたところ、200件ほどが寄せられたと紹介した。担当した生徒は「コロナ禍だけでなく、通常のイベント運営でも活用できる」と述べた。
 長崎南山高は、県内外の高校と協力し、世界的な音楽家らを本県に招いている毎年恒例の芸術イベントプロジェクト「GLE(グローバルリーダーシップエデュケーション)」を紹介。本年度はオンライン開催となり、イベントを世界に発信できたり、協力校との交流がより深まったりしたことを利点として強調。半面、臨場感や生演奏の素晴らしさが伝わりにくいといった課題も挙げ、一層の充実を誓った。
 発表に先立って講演会があり、県高文連の林田誠一会長(県立長崎北高校長)の話をライブ配信。生徒に向けて「競争ではなく、仲間と協力し合いながら難しいことに挑戦し、最後までやり遂げる経験が人間を成長させる」と助言した。

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