さくら 広島で全国トップ開花 統計開始以来もっとも早く

11日(木)午後3時前の広島のソメイヨシノ標本木(撮影:勝丸恭子 気象予報士)

 きょう11日(木)午後、広島地方気象台は、広島でさくら(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。平年より16日早く、昨年より11日早い開花で、これまでの最早記録(3月19日)より8日早い開花となった。広島が全国トップで開花したのは、統計がある1953年以降初めてとなる。なお、広島地方気象台では、今年から新しいさくら(ソメイヨシノ)の標本木を観察対象としている。

さくら開花前線2021(11日ウェザーマップ発表)

 今シーズンのさくらは、花芽の「休眠打破」は鈍めのところが多いとみられる。ただ、2月から3月上旬は東・西日本で気温がかなり高く経過し、今後も気温の高い状態が続くと予想される。休眠打破が鈍い影響より、2~3月の高温の影響が大きいため、各地の開花は平年よりかなり早くなりそうだ。

<さくら開花・満開の定義>

 開花日とは、標本木(観察する対象の木)で5~6輪以上の花が開いた状態となった最初の日。満開日とは、標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日のことをいう。

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