最新「さくら開花予想」 平年よりかなり早い開花 福岡14日ごろ、東京17日ごろ

さくらの開花予想2021(3月1日ウェザーマップ発表)

 ウェザーマップは1日、2021年のさくらについて最新の開花予想を発表した。  今年の桜の開花は、平年よりかなり早い所が多い見込みで、最も早く咲くのは、福岡(3月14日ごろ)、長崎(3月15日ごろ)など九州北部と予想される。2週間後には九州からさくら開花の便りが届きそうだ。

1か月予報(3月の平均気温)

 今年の冬は、たびたび非常に強い寒気が流れ込んだが、冬の入り口である11月の気温がかなり高かったため、花芽の「休眠打破」は鈍めの所が多いとみられる。
 ただ、2月は気温がかなり高く経過し、この先3月にかけても気温が高い状態が続く見込み。このため、休眠打破が鈍い影響よりも、2~3月の大幅な高温の影響が大きいため、開花は平年よりかなり早くなりそうだ。

 ウェザーマップは毎週月曜、木曜に最新のさくら開花予想を発表する。

<全国に先駆けての開花が予想される地点>
3月14日ごろ 福岡
3月15日ごろ 長崎
3月16日ごろ 松山
3月17日ごろ 東京、広島、高知、下関、熊本

<主要都市の開花予想>
福岡 3月14日ごろ
広島 3月17日ごろ
大阪 3月20日ごろ
京都 3月19日ごろ
名古屋 3月18日ごろ
金沢 3月24日ごろ
東京 3月17日ごろ
仙台 3月31日ごろ
札幌 4月28日ごろ

ウェザーマップの「さくら開花予想」について

 各気象台が開花・満開の観測を行う、58地点のさくらの標本木(観測対象の木)のうち、奄美・沖縄地方を除く53地点について、開花日・満開日の予想を行っている。2月25日以降は、毎週月曜・木曜に予想を更新する予定としている。

開花・満開とは?

 開花とは、標本木で5~6輪以上の花が開いた状態。  満開とは、標本木で80%以上のつぼみが開いた状態。

桜の「休眠打破」とは

桜が咲くまでのイメージ

 夏に形成された花芽は一旦休眠に入る。冬に一定期間低温にさらされることで、花芽は休眠から目覚め(休眠打破という)、その後の気温上昇によって花芽が成長して開花する。
 暖冬により、冬にあまり低温にならないと、休眠打破が鈍り、その後の花芽の成長にも影響を与えるとされる。

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