虎・開幕投手内定の藤浪 初回に3失点も以降は無安打「登板の意味も変わってきたと思う」

開幕のマウンドへ向け着実な歩みを見せる阪神・藤浪

開幕投手が内定している阪神・藤浪晋太郎投手(26)が日のオープン戦・西武戦に先発。5回81球3失点とまずまずの調整ぶりを披露した。

「一生懸命やり過ぎたというか…力みがあった」と振り返った、初回の立ち上がり。いきなり西武打線につかまった。一死一塁から母校・大阪桐蔭高の後輩・森に左越えの適時二塁打を許し先制点を許すと、続く4番・山川には甘く入った変化球を左中間に運ばれ、さらに1失点。なおも一死一、三塁のピンチで外崎に犠飛を許し、3失点を喫した。

立ち上がりこそつまづいたが、2回以降リズムをつかんだのは収獲だった。「初回はちょっと思っている球と違う感じがしていたが、それ以降は修正できた」と藤浪。スピンの効いた150㌔台の直球とスライダー、スプリットのコンビネーションが冴え、敵打線を無安打に。外野への飛球を許さない安定感をみせ、矢野燿大監督(52)を安心させた。

開幕投手を通達されて以降、初の調整機会を終え「(オープン戦登板の)登板の意味も(先発枠入りだけを目指してきたこれまでと)変わってきたと思う」と充実感を漂わせた右腕。26日の開幕戦へ向け、残された調整機会あと1回。今回の5イニングを超える投球回と、100球程度の投球をメドとした最終登板を経て、本番へと向かう模様だ。

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