還付金詐欺防ぐ 十八親和行員2人に感謝状 「“最後のとりで”これからも」

感謝状を受けた田中さん(右)と辻川さん=浦上署

 浦上署は9日、還付金詐欺を未然に防いだとして十八親和銀行城山支店の田中恵美課長(46)と行員の辻川真奈美さん(24)に署長感謝状を贈った。
 同署などによると、2月12日午後3時ごろ、辻川さんが担当する長崎市の60代女性から「詐欺かもしれない。今、向かっているので話を聞いてほしい」と連絡があった。女性には「コールセンターのミズノ」を名乗る男から「介護保険が多く徴収され、2万6千円還付したい」「今日中にATMで手続きしないともらえない」などと自宅に電話が掛かっていた。
 田中さんと辻川さんは、慌てた様子で来店した女性の話を聞いて落ち着かせ、警察への相談を勧め、被害を未然に防いだ。
 池園直隆署長から感謝状を受け取った田中さんは「“最後のとりで”としてこれからも気配りや声掛けをしていきたい」、辻川さんは「日頃から親交があったので相談されたと思う。よかった」と話した。

 


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