中日・柳 先輩・大野雄の “完投魂” 受け継げるか…14日ヤクルト戦で「100球」勝負

ヤクルト戦でスライド登板する中日・柳

中日・柳裕也投手(26)が大野雄大投手(32)のエースの背中に刺激を受けている。

先発予定だった13日のロッテ戦(ZOZOマリン)が雨天中止となり、14日のヤクルト戦(神宮)にスライド登板。「相手どうこうというよりも自分の投球、自分のやるべきことをやりたい。ある程度、球数も、長いイニングを投げると思うので、そういったところの試合の組み立てというか、試合の中での感覚をしっかりやっていきたい」と意気込んでいる。

前回6日の楽天戦(バンテリン)では5回1失点にまとめたが、球数は「96」。与田監督は「ある程度(ストライク)ゾーンには行くけど、ボールゾーンの使い方と、勝負にいったときに勝負ができるように。ファウルで粘られる傾向が多いので、そこを何とか決められるようにしてほしい」と注文をつけた。

それでも柳は「前回は球数がちょっと多かったので、ストライクゾーンで勝負したい」と言いつつも「球数がかかっても0点に抑えられたらいいと思う。球数を減らすことばかりは考えない。まずは試合をしっかりつくって、無失点、最少失点を心がけたい」と実戦さながらのつもりでマウンドに上がるという。

その上で昨季6完封を含む10完投とフル回転した大野雄を尊敬する右腕。「去年、大野さんがあれだけの投球をされるのを間近で見ていたので。去年は最後の最後(11月11日の広島戦)で完封とか(チャンスが)あったのに、それもできなかった。大野さんに続いてやっぱり完投できる投手がチームで増えてくると違うと思うので、ああいう姿を見ていたので、自分もそういうふうになっていきたい」ときっぱり。

与田監督も「完投というものを本人も目指しているので、完投できる球数で、ある程度、ゲームプランをやってほしい」と熱望しているが、柳は目安となる100球の中でエース・大野雄に少しでも近づける投球を開幕前に披露しておきたいところだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社