小倉智昭がネット炎上騒動の“真実”明かす 経営する飲食店にも影響が…

小倉智昭

フリーアナウンサーの小倉智昭(73)が14日放送の「ボクらの時代」(フジテレビ系)に出演し、エゴサーチで舌鋒に変化があったことを明かした。

26日に最終回を迎える「とくダネ!」で共演する佐々木恭子アナ(48)、山崎夕貴アナ(33)と番組の思い出を振り返った。時事問題に舌鋒鋭く切り込んできた小倉氏だが、ここ数年は言いたいことを抑えてきたという。

佐々木アナから「言いたいことがそのまま言える時代から、ちょっと言いづらくなることってありました?」と聞かれ「後半の10年は、言いにくいことが、かなり増えましたよ。ネットの影響もあるし、局の姿勢の問題もある。スポンサーの話が出たりとか、だんだん言えなくなるもんなんだよね」と打ち明けた。

佐々木アナから「どうやって自分をうまく飼い慣らしながらオンエアされてたんですか?」と聞かれると「このぐらいにとどめておこうかなとか、におわすぐらいにしようかなとか。あるいは『こう言っている人も多いですよね』『こんなふうに報道もされてますよね』とかの言い方で濁すようなことを自分の意見としてでなくね。汚い手だよ」と明かしていた。

2018年に膀胱がんによる膀胱全摘出手術を行った小倉は「入院しているときに暇じゃない。それまでろくすっぽ見なかったネットとかを見るようになったら『こんなに俺って叩かれてるんだ』って実感しました」とエゴサーチで世間の声を知ることとなった。

一番つらかった批判については「『世の中には警察や弁護士でもできないことがある。いやなことなんだけど、その筋の人が介入して丸く収めちゃったりすることがあるんだよね』って言ったんです」。小倉は「でも、そういう世の中があっちゃいけないんだ」と発言するつもりだったが、コメンテーターから発言を挟まれ、その発言をすることができなかった。

この発言をきっかけに「小倉は暴力団を礼賛するのか」とネットで炎上し、報道局長からも呼び出しを受ける事態になった。「一番如実に現れたのが、『小倉の店にはこういう人間が行ってるらしい』ってことで(経営している飲食店の)お客さんの入りがガクッと減った」と苦い経験となった。佐々木アナも「生放送ってその最後のひと言が言えない。収録だって言えないことがある」と同情。

「本当は結論を先に言うのがいいかもわかんない。ただ、演出的には面白くないんだよ。(最後まで聞かせるには)最後にひっくり返さないと起承転結にならない。今の人たちって、ひと言だけ聞いてすぐ(ネットでつぶやくから)。他の人もネットの言葉に反応して見てもないのに『普段からあいつはそういうやつだ』ってなるのが怖いよね」としみじみと語った。

「切っ先鋭かったつもりだけど本当に丸まっちゃったし、トゲがだんだんなくなって年取るとこういうもんかなと思って」と笑うと佐々木アナから「そんなことはないと思いますよ」と突っ込まれていた。26日の最終回まで、小倉らしく走り切ってもらいたい。

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