長崎サッカーファンの“聖地”が大台に 入場者100万人突破

100万人目の入場者になりヴィヴィくんらと写真に納まる于幸桜ちゃん(中央)=トラスタ

 V長崎がJリーグに参入して以降のホーム入場者数が13日、通算100万人を突破した。リニューアルした県立総合運動公園陸上競技場(現トランスコスモススタジアム長崎)のこけら落としでG大阪を迎えたのが2013年3月10日。この試合でJ2初昇格クラブとしては過去最多の1万8153人を動員した。あれから約8年。コロナ禍に伴う昨年の無観客試合も乗り越え、長崎サッカーファンの“聖地”が大台に到達した。
 100万人達成までにJ2の149試合、J1の17試合を実施した(ルヴァン杯は除く)。平均入場者数は6千人強。年間入場者数が最も多かったのはJ1で戦った18年の19万827人(1試合当たり1万1225人)だった。最も多く集客した試合は、J1昇格を決めた17年11月11日の讃岐戦で2万2407人となっている。
 100万人目の来場者となった長崎市の于(う)幸桜(さくら)ちゃん(4)は、ルアン選手の子どもたちと同じ幼稚園で仲良しだという。クラブマスコットのヴィヴィくんと笑顔で記念写真に納まり「頑張って応援したい」。試合前のキックインセレモニーも堂々と務め上げた。
 さらにこの日はV長崎が誕生した日でもある。05年3月13日、有明SCを母体に発足する新クラブの名称が「V・ファーレン長崎」と発表された。以降、九州リーグ、日本フットボールリーグ(JFL)を勝ち抜き、J2、J1を経験。現在はJリーグ9年目のシーズンを戦っている。

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