【明治安田生命レディス】渋野が国内ツアー自己ワースト57位 海外ツアー参戦で罰金問題が浮上

渋野

国内女子ゴルフの「明治安田生命レディス」最終日(14日、高知・土佐CC=パー72)、渋野日向子(22=サントリー)は77と崩れ、通算7オーバーの57位に終わった。予選落ちした試合を除き国内ツアー自己ワースト順位と苦しんだ一方で、罰金問題が浮上している。

今大会中に渋野は4月1日開幕の海外メジャー「ANAインスピレーション」(カリフォルニア州)出場を表明。さらにエントリー済みの米女子ツアーのアジアシリーズ初戦「HSBC女子世界選手権」(4月29日~、シンガポール)の出場も明言した。

現在は新型コロナウイルス禍により帰国後の自主隔離期間の行動規制を緩和する「アスリートトラック」が停止中。状況が大きく変わらない限り、「HSBC」の直後に帰国しても、翌週の国内メジャー「ワールドレディスサロンパスカップ」(5月6日~、茨城)には出場できない。

一方で、2019年の同大会でツアー初優勝を飾った渋野は前回優勝者として出場義務がある。欠場すれば、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の規定により100万円の罰金の対象になる。コロナの影響で欠場する場合には出場義務を免除する特別規定が設けられているものの、渋野のケースにこれを適用するかについては「トーナメント事業部で審議します」(JLPGA)と不透明だ。

渋野自身は100万円の罰金よりも、プライスレスな米ツアーでの経験に重きを置いているのだろうが、JLPGAの判断は大きな注目を集めそうだ。

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