【さくら開花・満開予想】過去最も早い開花の所も 東京は今週末~来週末が見頃に

さくらの開花予想2021(3月15日ウェザーマップ発表)

 ウェザーマップは15日(月)、最新のさくら開花・満開予想を発表した。
 15日午後4時までには、14日に開花が観測された東京のほか、中国、四国、九州北部で開花が観測されている。
 このうち、広島、福岡、東京、長崎、松江、高松では、統計史上最も早い開花の観測となった。

東京の天気・気温(16日間予報)

 今年の冬は、たびたび非常に強い寒気が流れ込んだが、冬の入り口である11月の気温がかなり高かったため、花芽の「休眠打破」は鈍めのところが多いとみられる。
 ただ、1月下旬以降は気温が高く推移しており、この先3月後半も気温が高い状態が続く見込み。このため、休眠打破が鈍い影響よりも、2~3月の大幅な高温の影響が大きいため、開花は平年よりかなり早くなりそうだ。
 すでに、開花が観測されたところでは、来週にかけてが見頃、満開と予想されている。

 ウェザーマップは、引き続き毎週月曜、木曜に最新のさくら開花予想を発表する。

<15日までに開花が観測された地点(午後4時現在)>
(※=過去最早の観測)
3月11日 広島※(満開予想22日ごろ)
3月12日 福岡※(同22日ごろ)
3月14日 東京※(同23日ごろ)、松江※(同24日ごろ)、長崎※(同25日ごろ)
3月15日 高知(同26日ごろ)、松山(同26日ごろ)、高松※(同25日ごろ)

<主要都市の開花日、満開日の予想>
大阪 3月21日ごろ 3月30日ごろ
京都 3月17日ごろ 3月26日ごろ
名古屋 3月18日ごろ 3月29日ごろ
金沢 3月26日ごろ 3月31日ごろ
仙台 3月31日ごろ 4月5日ごろ
札幌 4月28日ごろ 5月1日ごろ

ウェザーマップの「さくら開花予想」について

 各気象台が開花・満開の観測を行う、58地点のさくらの標本木(観測対象の木)のうち、奄美・沖縄地方を除く53地点について、開花日・満開日の予想を行っている。

開花・満開とは?

 開花とは、標本木で5~6輪以上の花が開いた状態。  満開とは、標本木で80%以上のつぼみが開いた状態。

桜の「休眠打破」とは

 夏に形成された花芽は一旦休眠に入る。冬に一定期間低温にさらされることで、花芽は休眠から目覚め(休眠打破という)、その後の気温上昇によって花芽が成長して開花する。
 暖冬により、冬にあまり低温にならないと、休眠打破が鈍り、その後の花芽の成長にも影響を与えるとされる。

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