アストロズの開幕投手はグレインキー 5度目で初白星なるか

アストロズのダスティ・ベイカー監督はアスレチックスとの開幕戦(日本時間4月2日)にザック・グレインキーが先発することを発表した。グレインキーは過去に4度(ロイヤルズ時代に1度、ダイヤモンドバックス時代に3度)開幕投手を務めているが、0勝1敗、防御率8.20で1度も勝利投手になっていない。現役最多の通算459先発を誇るグレインキーは通算460度目の先発登板でキャリア初となる開幕戦での白星を目指す。

ベイカーは「難しい決断ではなかった。グレインキーかフランベルと考えていたからね」とコメント。アストロズではジャスティン・バーランダーが2018年から3年連続で開幕投手を務めていたが、昨年9月末にトミー・ジョン手術を受けたため、今季は全休が濃厚。また、昨季ブレイクして先発の柱へと成長したフランベル・バルデスはオープン戦で左手薬指を骨折しており、ベイカーにとってグレインキーが唯一の選択肢となっていた。

現在37歳のグレインキーは昨季12試合に先発して67イニングを投げ、3勝3敗、防御率4.03、奪三振67、与四球9を記録。36歳以上で四球率4%以下かつ三振率20%以上をマークしたのは2004年と2005年のカート・シリングに続いて史上2人目(3度目)の快挙だった。今年のオープン戦では、ここまで2試合に先発して4イニングを投げ、0勝1敗、防御率2.25、奪三振5、与四球0と安定したピッチングを見せている。

アストロズは2013年にナショナル・リーグ中部地区からアメリカン・リーグ西部地区へ移籍して以来、開幕戦では1度も負けておらず、球団記録の8連勝中。グレインキーにはその連勝を9に伸ばす快投が期待される。なお、グレインキーはロイヤルズ時代の2009年にサイ・ヤング賞を受賞しているが、同賞経験者がアストロズで開幕投手を務めるのはマイク・スコット、ダラス・カイケル(現ホワイトソックス)、バーランダーに続いて4人目である。

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