総務省は“接待隠し”を常態化させていた? 元経産省官僚が指摘

岸博幸氏

菅首相の息子が勤務する東北新社、NTTなどとの接待問題に揺れる総務省。16日放送のテレビ朝日「ワイド!スクランブル」に出演した元経済産業省の官僚だった岸博幸氏が興味深い指摘をしている。

国家公務員倫理法に基づく規定で利害関係者との飲食で自己負担が1万円を超えるときは、原則事前に届け出が必要とされている。日本経済新聞社の調べによると2017~2019年の3年間で、経済産業省が296件の届けが出ているのに対し、総務省はわずかに1件だけ。

これに対し岸氏は「ありえない異常なこと。私がいた経産省とは違い、強大な権限がある総務省では絶対にありえません。裏を返せば、こういう届け出をしない接待を受けていたのが、常態化していた可能性がある」と断言した。

この先、総務省内でどれだけの〝裏接待〟が暴かれても、それは担当者が「公務員倫理規定違反」に問われ、減給などの処分をされるだけ。その接待がもたらした行政のゆがみが追及されなくては意味がないのだが…。

© 株式会社東京スポーツ新聞社