【新型コロナ】川崎市長、緊急事態宣言「解除もあり」 感染再拡大なら「強い措置必要」

会見する福田市長=川崎市役所

 新型コロナウイルス緊急事態宣言を巡り、川崎市の福田紀彦市長は16日の会見で、宣言下でありながら人出が多い現状に触れ、「もはやこの状態で事態が収束するとは考えられない」と指摘。宣言の効果が薄れてきたとの認識を示し、「解除もありと思う」と述べた。

 市内の新規感染者数が20人前後の横ばいで推移し続ける状況については、「ゼロになるのはほぼ不可能に近い。この状態をどこまで維持できるか」と説明。期限通りの21日の解除に理解を示す一方、解除後は今まで以上に自由な雰囲気になるとし、「間違いなく感染は増加する」と予想した。

 その上で、感染が再拡大すれば宣言の再発令など「強い措置が当然必用になる。そういう想定で解除されるべき」と強調。市民の感染防止策や行政の病床確保の両面で対応し、解除後も引き続き注意が必要と呼び掛けた。

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