生活の質担保を 災害支援、都城で講演会

 「明日に備える 防災専門家講演会」(県主催)は13日、都城市総合文化ホールであった。全国の被災地で医療支援や避難所設置などの行政支援に携わった、宮崎大医学部看護学科の原田奈穂子教授=写真=が登壇。防災士ら約50人を前に、コロナ禍における支援の在り方などについて語った。
 原田教授は自身の経験を踏まえ、「感染症も災害の一つ。(自然災害も含めた)複合災害となる状況下では、いかに人の命を守るかという意識が大事」と強調。「3密を避けるため、避難所では人の分散が必要。衛生用品を用意するなどして自分のことを自分で守り、避難生活時の質を担保してほしい」と呼び掛けた。
 九州大アジア埋蔵文化財研究センター研究員で市教育委文化財課の桒畑光博課長による講演もあった。

© 株式会社宮崎日日新聞社