規格外ミニトマトをクッキーに 諫早農高「Cubo」開発

規格外のミニトマトを使用した「Cubo いさはやミニトマト」=諫早市、諫早農業高

 長崎県諫早市立石町の県立諫早農業高で16日、規格外の諫早産ミニトマトを使用した菓子「Cubo(キューボ) いさはやミニトマト」の新商品発表会と試食会があった。
 同市森山町や、中央干拓地のミネラル豊富な土壌で育てられるミニトマトは、甘くて濃いと定評がある。同市では46人が12ヘクタールに約2千トンを生産。身が割れるなどした規格外品は30%の600トンになるため、付加価値を付けて有効活用できればと昨年6月、JAながさき県央南部地区ミニトマト部会が同校食品科学部に商品開発を依頼した。
 生徒らはトマトが苦手な人でも食べやすいよう、菓子としてレシピを考案。乾燥野菜を使った菓子で実績のある同市飯盛町の菓子工房PALM(パーム)が連携し、ドライ加工して粉砕したミニトマトを、国産小麦粉やアーモンド粉末などで作った生地に加え、クッキーに似たお菓子に仕上げた。
 食品科学部の渡邉梓月部長(17)=2年=は「風味や色など、トマトの存在感をどう出すか苦労したが、納得いくものが完成し、うれしい。諫早産ミニトマトの知名度を上げるPRになれば」と話した。
 6本入り302円(税込み)。同市飯盛町の農産物直売所フレッシュ251などで販売中。

新商品を開発した諫早農業高食品科学部=諫早市、諫早農業高

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