巨人の〝156キロ〟ドラ1・平内 気になる首脳陣の評価と開幕ローテの現実味

登板後、原監督(手前)に声をかけられる平内

巨人のドラフト1位右腕・平内龍太(22=亜大)は最後の開幕ローテーション枠をつかめるか。最速156キロの速球と多彩な変化球が魅力のルーキーが17日、中日とのオープン戦(バンテリン)に登板。4回6安打2失点、4奪三振の結果にベンチの評価は…。

ローテ6番手である「最後の1枠」をかけて、畠や高橋らと激しい争いを繰り広げている平内。登板後は「打たれたヒットというのは全部、コースだったり、高さが甘いところにいった球」と冷静に結果を分析。「前回より気持ちの入れ具合だったり、全体的な体の力の入れ具合も落として、いい感じでできたので、それは続けていこうかなと思います」と手ごたえはつかんだようだ。

この日の一軍マウンド機会は、予期せぬアクシデントで巡ってきた。先発予定だった先輩の井納がけがで登板を回避。「これも何か神様がくれたチャンスかな、という風に思って投げようと思った」というから、ハートはプロ向きだろう。

とはいえ、課題はまだまだ山積みだ。畠とともに二軍再調整を通達した宮本投手チーフコーチは「全体的にレベルアップが必要ですね」と実力不足を指摘した。

ローテ6番手の決定も先送りとなったが「チャンスがあるなら狙っていきたいなと思っています」と強気を崩さなかった平内。「追試」とされた23~25日のイースタン・西武戦(カーミニーク)が最後のアピール機会となりそうだ。

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