中日の開幕投手・福谷は自己流貫く「大野さんをまねようとすることはない」

10日の西武戦で大炎上した福谷

9年目にして初の開幕投手を務める中日・福谷浩司投手(30)が自分を信じて自己流を貫く構えだ。

19日の日本ハム戦(バンテリン)で先発し、オープン戦最終登板に臨むが、前回10日の西武戦(ナゴヤ)では3回12安打10失点と大炎上。「テンポは自分らしく投げられていたが、リズムの面で改善点がある。投げ急ぎとか、リズムが速くなっていると感覚的に捉えている」と分析する。

その上で「気持ちが入るのは絶対にそう。緊張しない方がおかしいし、緊張の中で自分をどうコントロールするか。明日(19日)だけでなく、1年間やっていく中で(リズムは)ポイントの一つにしている。明日もできればいいなと思う」と巻き返しを誓っている。

前回の登板後、開幕投手を3度も務めている沢村賞左腕・大野雄大投手(32)からアドバイスを得た。そんな中で「(開幕投手は)やったことがないのでイメージが湧かない。正直、言うと大野さんの中でイメージはあるでしょうが、僕がまねをしようとしても調整方法も全然違うし、まねようとすることはない。1年間しっかりローテを守るということは負けずに持ち続けたい」とエースへのライバル心をチラリと見せた。

開幕への心境について「常に高まっています。開幕だからということではなく、次の試合に向けてもあるし、今の状態でどこが足りなくて、どこができているか。冷静でいて高まっている部分もある」と打ち明ける。

今回の登板に対して与田監督は「100球ぐらいが目安。結果が良ければ越したことないけど、しっかりある程度のイニング、球数、体力的なもの、そこが一番」と期待を寄せており、福谷は「明日は最後なので調整とかではなく、ゲームのつもりで、しっかりと気持ちもつくっていきたい」と意気込んでいる。

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