【センバツ】仙台育英が明徳義塾を撃破!虎の子の1点を守り切る 須江監督「良く粘ったと思う」

4回途中からマウンドに立ち、無安打に封じた伊藤

手に汗握る攻防を制した。仙台育英(宮城)は「第93回選抜高校野球大会」1日目の19日、第2試合で明徳義塾(高知)と対戦し、1―0で勝利した。

2回に秋山(3年)が単打から相手のミスで二塁まで進み、遠藤(2年)の左前適時打で先制に成功。2020年夏の甲子園交流試合でも登板し、今大会注目の相手左腕・代木(3年)に序盤で揺さぶりをかけ、貴重な得点を奪った。この虎の子の1点を先発の古川(2年)、そして4回二死一、三塁のピンチからバトンを引き継いだエース伊藤(3年)のリレーで死守し、1回戦屈指の好カードで勝ち名乗りを上げた。

試合後、須江航監督(37)は開口一番「これが馬淵監督の51勝の甲子園。粘り強さ」とコメント。まず口にしたのはここまで甲子園において通算51勝を誇る相手の名将・馬淵監督の百戦錬磨のベンチワークを称える言葉だった。そして「(相手は)非常に執念のプレーが多く(自分たちは)決め切れなかったが、良く粘ったと思う」とも続け、4回のピンチから間髪入れずエースを投入したことには「予想していたよりも積極的で力強いスイングをされていたので、これは早めの継投が必要と考え、やっぱり一番いいピッチャーを行かないといけないと思った」と振り返った。

最後は「ここでやれている喜びがチームの中に渦巻いていた。いい雰囲気の中でやり切れたのかなと思う」と満足げな表情を見せ、白い歯ものぞかせていた。

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