【センバツ】コロナ下の開会式 東海大相模・大塚主将「大会できること感謝」

初戦前日の練習を終え、宿舎に戻った東海大相模ナイン(同校提供)

 大会初日の開会式を、東海大相模ナインは大阪府内の宿舎でテレビ観戦。主将の大塚瑠晏(3年)は「きょう開幕したんだと実感できた。改めて『やってやるぞ』という気持ちになった」と感情を高ぶらせた。

 新型コロナウイルスの感染対策で、初日に登場する6校以外は開会式に参加できず。大会前に学校グラウンドで収録した入場行進動画がバックスクリーンのモニターに流されると、選手たちは真剣な表情で見守っていたという。

 仙台育英の主将島貫の選手宣誓を聞き、大塚は、「東日本大震災やコロナなどいろんな困難があった中、大会が開催できることに感謝の気持ちを持ってやりたい」と決意を新たにした。

 恒例の甲子園練習がなくなるなど、出場12度目の名門にとっても初めて尽くしの大会。門馬敬治監督(51)は「甲子園の雰囲気を味わえずにぶっつけ本番となるが、全力で戦いたい」と話した。

 午後は同府内の球場で打撃練習や投内連係などに約2時間汗を流し、20日の東海大甲府(山梨)戦に備えた。大塚は「『調整』という言葉はない。一日でも成長して次につながる大会にしたい」と先を見据える。

 相手は同じ縦じまのユニホームの系列校で、惜敗した昨秋の関東大会準々決勝の再戦になる。エース左腕の石田隼都(3年)は「負けるのはどこでも悔しい。球数制限のことは考えすぎず、チームが勝つための投球をしたい」と必勝を期した。

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