波佐見町長と副町長減給可決 官製談合事件を巡り

 定例東彼波佐見町議会は19日、本会議を開き、同町発注工事の設計金額を漏らしたとして町職員が有罪判決を受けた官製談合事件を巡り、一瀬政太町長、村川浩記副町長を減給処分とする条例改正案を賛成多数で可決した。昨年12月開会の定例会で一度否決していた。再発防止策の一環として町が提出した職員の倫理規定条例案については、会期を30日まで延長して審議する。
 町は昨年12月、一瀬町長を減給20%(4カ月)、村川副町長を同20%(2カ月)とする条例改正案を提出したが、議会側が▽議会に諮る前にメディアに処分を公表した▽教育長の処分がない▽再発防止への熱意が感じられない-などと指摘し否決した。
 再提出した条例改正案は一瀬町長の処分は変えず、年度末に辞任する村川副町長を同40%(1カ月)とする内容。一瀬町長は「他市町の事例を調査し処分内容を決めた」と説明した。
 倫理規定条例案は15日の官製談合再発防止等調査特別委で指摘された改善点を踏まえ再提出する方針。

 


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