長崎IR審査 3者1次通過 「オシドリ」「カジノオーストリア」「パークビュー」

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を目指す県は19日、佐世保市のハウステンボスにIRを設置・運営する事業者の選定で、1次審査を通過した3者(グループ)を発表した。
 3者は▽香港と米国の企業が中心の「オシドリ・コンソーシアム」▽オーストリアの国営企業傘下の「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」▽香港の不動産開発企業などが中核の「ニキ チャウフー(パークビュー)グループ」。
 県は1月に事業者を公募し、国内外の5者が応募。1次審査では運営実績や財務能力、コンセプトを書類審査した。
 2次審査では、3者の具体的な提案内容を確認。事業戦略や管理体制、ギャンブル依存症などの懸念事項対策、地域社会への貢献などをチェックする。反社会的勢力とのつながりの有無などクリーンさも調査。8月にプレゼンテーションを実施し、1者を選定する予定。
 県は事業者とIR区域整備計画を作成し、来年4月28日までに国へ申請。国は最大3カ所を認定する。
 中村法道知事は19日の県議会最終本会議で1次審査の結果を報告。「佐世保市、九州各県や経済界との連携を深め、九州長崎IRの実現を目指す」と述べた。

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