【センバツ】鳥取城北が悲願のセンバツ初勝利 山木監督「噛み締めながら校歌を聞いた」

5回に逆転の本塁生還を果たした鳥取城北3年・松田(右)

鳥取城北(鳥取)が「第93回選抜高校野球大会」(甲子園)2日目の20日、第2試合で21世紀枠の三島南(静岡)に6―2で勝利。3度目のセンバツで悲願の初勝利を挙げた。

打線は1点を追う5回一死から連続安打で一、二塁とし、バント安打と相手の悪送球から一気に2者が生還して逆転に成功。その後もさらに攻め立て、この回3点を奪った。9回にも四球、連打、犠飛などでつなぐと3点を挙げて突き放し、試合を決めた。

チーム打率こそ3割2分7厘と飛び抜けてはいないが、小技を使いながら切れ目のない攻撃が持ち味。この日はその長所をいかんなく発揮した。

エースナンバーを背負う右腕の広田周佑(3年)も8安打2失点無四球、123球で完投。2回に先制されながら打たせて取る投球を貫き、最後まで踏ん張った。

試合後の山木博之監督(45)は「なかなか全国は勝てない場所という思いがずっとあった。それを噛み締めながら校歌を聞いていた。甲子園で校歌を歌うことは重たいこと。どっちに転ぶか分からない展開で重たい雰囲気だったと思う」と安どの表情を見せていた。

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