最年少V 西海学園・福満 全日本ボウリング男子マスターズ戦

男子マスターズ戦を制した福満(全日本ボウリング協会提供)

 ボウリングの第58回全日本選手権は18~21日、愛知県稲沢市の稲沢グランドボウルで行われ、男子マスターズ戦で17歳の福満亮(西海学園高2年)が最年少優勝を果たした。同種目が初採用された1974年の第13回大会以降で県勢男子の優勝は初めて。
 男女とも都道府県対抗による2、3、6人の各チーム戦(すべて1人6ゲーム)を実施。マスターズ戦は、この3種目の個人総合上位者(男子26、女子20人)が、新たに12ゲームで競った。
 福満は個人総合3948点の3位でマスターズ戦に進んだ。第3ゲーム終了時点までは15位だったが、そこから徐々に浮上。第6ゲーム終了時点で4位、第11ゲームを終えてトップに立ち、最後は2位と11点差の2758点で逃げ切った。原口優馬(チョープロ)、徳久恵大(長崎国際大)と組んだ3人チーム戦も合計3727点で7位に入った。
 団体総合の男子は群馬、女子は三重がそろって初優勝した。

◎成長を実感 飛躍を誓う

 男子マスターズ戦の大きな優勝杯を手にした福満(西海学園高)。この種目の優勝は最年少で県勢初という快挙に「イージーミスが多くて課題も残ったけれど、精神力やレーンへの対応力など、経験値が上がっているのは感じた」と自らの成長を口にした。
 マスターズ戦12ゲームの出だしは我慢の展開となった。流れをつかんだのは、15位で入った第4ゲームから。移動したレーンのオイルコンディションがはまり、第4~6ゲームを各250点前後でまとめた。その後も第10ゲームでこの日の自身最高となる257点をマーク。鮮やかな逆転劇で頂点へ駆け上がった。
 約1週間前の全日本ユースナショナルチーム選考会を4位通過して、4月からは3年目の活動に入る。「国際大会出場」を掲げる17歳は、高校最終学年に向けて「全日本のタイトルに満足せず、5月のNHK杯(全日本選抜選手権)や国体なども勝ちにいきたい」とさらなる飛躍を誓った。

© 株式会社長崎新聞社