大湯都史樹がラストアタックで首位を奪う。SF富士公式合同テスト1日目午後

 全日本スーパーフォーミュラ選手権の第2回公式合同テストは3月23日、富士スピードウェイでセッション2が行われ、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が午前に行われたセッション1の最速タイムを上回る1分21秒371のトップタイムを記録した。2番手には福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、3番手にはトヨタ勢トップの平川亮(carenex TEAM IMPUL)がつけている。

 午後もぶ厚い雲が覆う23日午後の富士スピードウェイ。手元の計測で気温11度、湿度46%というコンディションのなか、セッション2は定刻通りとなる13時20分からスタートした。

 気温も上昇し、路面コンディションも午前より改善されている状況のなか、セッション開始から7分で山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が1分22秒台を記録すると、福住、笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分22秒台に続いた。

 セッション開始から18分が経過したところで、関口雄飛が午前中と同じ、ピットロード出口でマシンをストップさせてセッションは赤旗中断となった。約10分後にセッションが再開されると、その直後に大湯が1分21秒864を記録してトップに浮上する。

 その後は大きなアクシデントもなく、各陣営は着々とメニューをこなし、セッション後半に差し掛かると福住が大湯のタイムを上回る1分21秒808を記録してトップに浮上した。

 セッションの終盤には予選シミュレーションを行うため、各車続々とピットでニュータイヤに履き替えてコースインするなか、タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)がアウトラップを走行中、最終コーナーでマシンを止めてしまい、2度目の赤旗が掲示された。これによりセッションは10分間延長されることとなり、この10分間でアタック合戦が繰り広げられることになった。

 残り3分のところで福住が1分21秒722を記録。続いて平川がアタックしたが、1分21秒857で福住のタイムに及ばず。そのままセッションは終了かと思われた矢先、大湯が最終アタックで1分21秒371を記録して首位を取り戻した。

 2番手には福住、3番手には平川、4番手に1分22秒014を記録した宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、5番手に1分22秒184を記録した野尻智紀(TEAM MUGEN)が続いている。

 富士スピードウェイで行われているスーパーフォーミュラ第2回公式合同テスト。続くセッション3は24日8時50分から、セッション4は24日14時10分からそれぞれ2時間で行われる。

2021年スーパーフォーミュラ富士公式テスト 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
2021年スーパーフォーミュラ富士公式テスト 平川亮(carenex TEAM IMPUL)
2021年スーパーフォーミュラ富士公式テスト 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
2021年スーパーフォーミュラ富士公式テスト 野尻智紀(TEAM MUGEN)
2021年スーパーフォーミュラ富士公式テスト ストップしてしまったタチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)

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