地元食材使用 名店の弁当をテークアウト 藤沢市役所に販売コーナー

藤沢市役所本庁舎1階プロムナードにお目見えした弁当販売コーナー

 神奈川県藤沢市内の有名飲食店が、市役所本庁舎1階プロムナードで、藤沢産の食材を使用した弁当や総菜を販売している。コロナ禍で苦境にある飲食店の販路拡大支援の一環として、市が認定する藤沢産利用推進店の要望を受け実現した。

 初日の15日は、韓国宮廷料理「ヨンドン」、和食居酒屋「喜びの里」、テークアウト専門店「ては~と弁当」の3店が出店。地元産の野菜などを使用した特製弁当を手頃な価格で販売した。身近な場所で名店の逸品が購入できるとあり、販売コーナーには来庁者や帰宅途中の市民らが集まり、午後4時からの2時間で、用意した111食が完売した。

 ヨンドンなど5店を経営するエムワイ社長の吉田亘良さんは「コロナ禍の下で多くの市民、行政の応援を受けてきた。信用、信頼を裏切らぬようしっかりと取り組んでいく」と話した。

 市農林水産課の担当者は「市役所内で夕方から弁当を販売するという未知の試み。スタートが好調で弾みがついた」としている。弁当販売は4月30日までの間、平日午後4~6時。

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