主将・吉田麻也が語った“日韓戦”の意味「今の時代にそぐわないかもしれないが…」

主将の吉田麻也

森保ジャパンで主将を務める日本代表DF吉田麻也(32=サンプドリア)が、日韓戦(25日、日産ス)への思いを熱く語った。

大一番を前に24日にオンライン取材に応じた吉田は「日本代表で戦う以上、最も大切な試合だと思う。それくらい韓国代表と戦うのは大切なことで、絶対に勝たなければいけない試合になる」と覚悟を口に。自身は10年前のA代表での日韓戦で勝利した一方で、オーバーエージ枠で出場した2012年のロンドン五輪ではメダルをかけた3位決定戦で屈辱的な敗北も経験。「個人的には韓国にロンドン五輪で負けたときは本当に悔しくて、もう二度と韓国に負けたくないと思った。僕的には大切な一戦になる」とリベンジに燃えている。

フルメンバーでの日韓戦が10年ぶりということもあり、宿敵との対戦に世代間でギャップがあることを実感している。「僕が子供の時に見ていたようなバチバチで予選で戦うのもやっていない。日韓戦を上の選手たちから伝えられたギリギリの世代だと思う。10年空いたがゆえに、そこのところを伝えられていない危惧がある。スタッフとも話しているし、若い20代の選手たちにこの試合の意味を理解してほしい」と日韓戦が持つ特別な意味を強調。

「今の時代にそぐわないかもしれないけど、足が折れてもとか、体が壊れてもぶつかっていかなければいけないという表現をよくしていた。僕より下の世代にそういう表現で伝えるのが合っているか分からないけど、キャリアの中で一番重要な試合になるのは意識してほしい」とサッカー人生を懸けた大一番になるとイレブンへ呼びかけた。

日本の主将が熱い魂で宿敵相手に必勝を誓った。

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