日立が、DXの協創拠点「Lumada Innovation Hub Tokyo」を開設

想定外の事態や社会の大きな変化に対応するため、デジタル技術を活用した変革「DX」が求められている。日立は、社会課題の解決や、DXの取り組みをさらに加速させるため、「Lumada Solution Hub」を2019年3月に発表している。Lumada Solution Hubとは、顧客との協創により培った技術・ノウハウを結集させたLumadaソリューションや、アプリケーション開発環境を導入しやすい形にパッケージ化してカタログに登録し、クラウド基盤上で提供するというものだ。また、業界を越えた多様なパートナーと相互に連携する制度、「Lumadaアライアンスプログラム」を2020年11月に開始している。このプログラムは、パートナー企業とともに、Lumadaという顧客のデータを活用した、ソリューション・サービス・テクノロジーを基盤としたエコシステムを構築するというものだ。そして今回の発表では、イノベーション創出のあり方を再定義し、その実現に向けたサービス・協創空間を「Lumada Innovation Hub」として体系化し、そのフラッグシップ拠点として「Lumada Innovation Hub Tokyo」を4月15日に開設することを発表した。

3つの施策を連動させ、循環させるエコシステムのイメージ図。

「Lumada Innovation Hub Tokyo」では、自社の人財や顧客、パートナー、スタートアップ企業など、業界を越えたステークホルダーをバーチャルとリアルでつなぎ、知恵やアイデアを掛け合わせることで価値創出を活性化させていくという。

具体的には、オンラインでも利用可能な5つの協創空間「Meet-Up Square」「DX Gallery」「Co-Creation Studio」「Mirai Atelier」「Incubation Base」を提供し、ビジョン構築からビジネス化までの協創プロセスを支援していく。

オンラインでも利用可能な5つの協創空間。

例えば、日立グループ拠点やLumadaアライアンスプログラム参加パートナーのDXの現場をつなぎ、バーチャル工場見学や実証実験へのリモート参加を実現していく、というような取り組みだ。

今後は、「Lumada Innovation Hub」のコンセプトに則した協創空間を国内外に設置し、グローバルなパートナーとつなぐことも視野に入れているという。

© 株式会社アールジーン