大野将平 同階級で講道学舎の先輩・古賀稔彦さんの訃報に「三四郎と呼ばれる柔道家を目指す」

大野将平

柔道のバルセロナ五輪男子71キロ級金メダリストで〝平成の三四郎〟こと古賀稔彦さん(享年53)が24日朝に死去したことを受けて、東京五輪73キロ級代表でリオ五輪金メダルの大野将平(29=旭化成)が追悼のコメントを発表した。

大野は「古賀稔彦先輩の訃報を聞いて驚いています。私が中高時代を過ごした講道学舎の大先輩であり、柔道界の歴史、時代を創っていただきました。塾生時代に稽古をつけていただいたことが私の財産になっています」と柔道私塾の名門・講道学舎時代を振り返って感謝の言葉を述べた。

さらに「古賀先輩は『柔よく剛を制する』という言葉を一番体現した柔道家だと思います。私が無差別の全日本選手権に憧れ、挑戦し続けるのも平成の三四郎と呼ばれた古賀先輩の影響です」と、無差別で争う全日本選手権に挑戦する原点が古賀さんにあったことを明かした。

最後に「常々おっしゃっていた『勝負魂』『学舎魂』を心に強く刻み、平成の三四郎と呼ばれた古賀先輩と同じ階級の選手として『三四郎』と呼ばれる柔道家を目指す決心をし、東京オリンピック、全日本選手権に挑戦していきます。心よりご冥福をお祈りいたします」と柔道家としてさらなる高みを目指すことを誓い、故人をしのんだ。

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