A代表デビューとなった25日の日韓戦(日産)で初ゴールを決めた日本代表DF山根視来(27=川崎)が、急成長の軌跡を明かした。
0―0の前半16分。FW大迫勇也(30=ブレーメン)のヒールパスにしっかり反応した。ペナルティーエリア内の裏へ抜け出した山根は、右足を豪快に振り抜いて先制ゴール。チームを勢いづける働きで、3―0の勝利に貢献し「日本代表の選手としてピッチに立つのは夢だった。日韓戦という負けられない戦いでゴールできたのはうれしい」と喜びを口にした。
得点以外にも守備の面でも球際やフィジカルの強さを見せ、初代表とは思えないプレーを見せたが、それは恩師の指導の賜物だった。「球際の部分は湘南時代に、曺(貴裁)監督に口酸っぱくして言われていた。湘南でやっていたことが間違いじゃなかったと証明できた。自分のベースである(攻守の)切り替えとか、球際(の強さ)は湘南でやってきたこと」
昨季からプレーする川崎では、さらなる進化を見せた。「攻撃の関わりでは今日の得点シーンのように、ああいったところに入っていくのは川崎で身についてきた。(湘南、川崎の)両方でやっていることが結果になった」と胸を張った。着実なステップアップを続ける山根が、代表でものし上がれるか注目だ。