沖縄でコロナ新たに77人感染 高齢者向けワクチン配送、16市町村の日程を公表

 県は25日、新型コロナウイルスに新たに77人が感染したと発表した。米軍基地内では18人、基地従業員も3人の新規陽性者が確認された。感染拡大が続く中、137例目、138例目となる2件のクラスター(感染者集団)を認定した。感染者は累計8988人になった。高齢者(65歳以上)対象のワクチンのうち、4月12日、19日の週に配送する16市町村名を公表した。 4月12日の週は石垣市、浦添市、糸満市、沖縄市、南城市、西原町、南風原町、久米島町、座間味村、伊江村に各1箱ずつ、同19日の週は、那覇市に2箱、宜野湾市、糸満市、沖縄市、豊見城市、うるま市、石垣市、中城村、伊是名村に各1箱ずつが到着予定。同5日にうるま市と宮古島市に、残る23市町村は同26日の週に配送する。この週で全41市町村に少なくとも1箱、県内で合計63箱が配送される。各市町村で人員など体制が整い次第、接種を始める。

 ワクチンは2回接種で、63箱は3万712.5人分に相当する。県内の65歳以上の高齢者は32万人おり、対象者の1割程度の量しかない。県の担当者は「5月以降に順調に入ると聞いているが、具体的な数量は発表されていない」とした。

 直近1週間の新規感染者数は371人で、警戒レベル判断指標の第4段階「感染蔓延(まんえん)期」が続く。人口10万人当たりでは23.10人で宮城県に次ぐ全国2番目。全国で変異株による感染拡大も懸念されるが、県内で見つかった変異株と流行拡大の関連について県は「情報を把握できていない」とした。

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