Wソックスに痛手 ヒメネスが左胸筋腱断裂で5~6ヶ月離脱へ

日本時間3月26日、ホワイトソックスのリック・ハーンGMは正左翼手のエロイ・ヒメネスが左胸筋腱断裂により5~6ヶ月離脱する見込みであることを明らかにした。ヒメネスは前日のアスレチックスとのオープン戦で2回表にショーン・マーフィーの本塁打を捕球しようとした際、左腕がフェンス上部に引っかかる形となって負傷。検査の結果、左胸筋の腱を断裂する重傷であることが判明した。これにより少なくとも前半戦の出場は絶望的となった。

ハーンによると、長期離脱が決定したヒメネスは落胆した様子を見せていたものの、しっかりリハビリを行い、早期復帰することに意欲を見せているという。「彼にとって、今後数ヶ月間チームのそばに居られないのは非常につらいことだと思う」とハーン。「私は彼がこの経験から学び、長期的には彼にとって役に立つことを期待している。とはいえ、手術が終わるまでの数日間は、彼が落胆してしまうのも無理はない」と語り、ヒメネスの心情を思いやった。

現在24歳のヒメネスはマイナー時代から超有望株と期待され、メジャーデビューした2019年は122試合に出場して打率.267、31本塁打、79打点、OPS.828を記録。メジャー2年目の昨季は55試合に出場して打率.296、14本塁打、41打点、OPS.891と前年を上回る成績を残した。フランク・メネキーノ打撃コーチは「打率.330~.340を記録するポテンシャルがある思う」と語っており、今季はさらなる成長が期待されていた。

ホワイトソックスは控え外野手のアダム・エンゲルも右ハムストリングを痛めて戦列を離れており、開幕からDHのレギュラーに抜擢される可能性のある有望株アンドリュー・ボーンを残りのオープン戦で左翼手として起用し、テストする方針だという。ボーンの左翼守備が合格点に達しない場合は、ユーティリティ・プレーヤーのレウリー・ガルシアやマイナー契約のニック・ウィリアムス、ビリー・ハミルトンらにもチャンスが与えられるかもしれない。また、外部からの補強が検討される可能性もありそうだ。

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