エンゼルスの開幕投手は右腕・バンディ マドン監督が発表

日本時間3月16日、エンゼルスのジョー・マドン監督は今季の開幕戦(対ホワイトソックス)にディラン・バンディが先発することを発表した。今季がエンゼルス2年目のシーズンとなるバンディはオリオールズ時代の2018年に開幕投手を務めており、3年ぶり2度目の大役となる。マドンは「彼を1日中褒めることもできる。ディラン・バンディが開幕投手に相応しい理由はたくさんあるよ」と語っており、開幕投手の決定に迷いはなかったようだ。

現在28歳のバンディは2011年のドラフトで全体4位指名を受けてオリオールズに入団。翌2012年に19歳で早くもメジャーデビューして2試合に登板するなど、トップ・プロスペクトとして大きな期待を背負った選手だった。しかし、その後はトミー・ジョン手術を受けるなど相次ぐ故障に苦しみ、3年連続でメジャー登板なし。2016年にメジャー復帰を果たし、自身初の2ケタ勝利(10勝)をマークすると、翌2017年には自己最多の13勝を記録した。

ところが、2018年は両リーグ最多の41本塁打を浴びて両リーグワーストの16敗(8勝)を喫し、翌2019年も7勝14敗、防御率4.79と不本意な成績。同年オフにはマイナー4選手とのトレードでエンゼルスへ放出された。昨季は短縮シーズンのなかでエース級の活躍を見せ、11試合に先発して65.2イニングを投げ、1完投を含む6勝3敗、防御率3.29、72奪三振を記録。サイ・ヤング賞の投票では初めて得票し、9位にランクインした。

今年のオープン戦は、ここまで2試合に先発して6.2イニングを投げ、被安打2、防御率0.00と順調な調整ぶりをアピール。今季は先発ローテーションの柱として開幕を迎えることになった。なお、マドンは6人制ローテーションの顔ぶれをまだ明らかにしていないものの、ホワイトソックスとの開幕4連戦でバンディのほかに、アンドリュー・ヒーニーも先発する予定であることを発表。ローテの残り4枠にはホゼ・キンターナ、アレックス・カッブ、グリフィン・キャニング、そして大谷翔平が入るとみられている。

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