【東京五輪】密状態に歓声も…聖火リレー2日目もトラブル続き

聖火リレー2日目も…(ロイター)

不安が募るばかりだ。今夏に延期された東京五輪の聖火リレーが26日に2日目を迎えたが、この日もトラブルが相次いだ。

初日(25日)には、グランドスタートセレモニーが開催された福島・Jヴィレッジ付近でいきなり密状態が発生。リレー中には2度火が消えてしまうアクシデントに見舞われたものの、東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長(77)は同日の会見で「たいへん順調だったという評価をしている」と成果を強調していた。

しかし、26日も第2区間の福島・飯舘村で行われた出発式の際に、トーチへ点火する前にランタンの種火が消えるハプニングがあった。予備のランタンでトーチに点火されたものの、リレーは遅れてスタート。さらに、走行中のランナーが持つトーチの火が強風で消えてしまう場面も見られた。

その後、第5区間の福島・福島市では、第1走者としてNHK朝ドラ「エール」で主人公の母親役を務めた女優・菊池桃子(52)が登場し、笑顔で聖火をつなぐなど、大盛り上がりを見せた。その一方で、福島市区間のゴール地点となった福島県庁前の駐車場が密状態に。カメラやスマートフォンで撮影を試みる人が殺到し、ゴールの瞬間には自粛を求められている歓声も響き渡った。

2日続けて運営面の問題が浮かび上がった形となったが、果たして修正することはできるのだろうか。

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