【ラグビー】姫野和樹 SRデビュー戦で〝ジャッカル〟も!「自分らしいプレーができた」

試合後にオンライン取材に応じた姫野

スーパーラグビー(SR)、ハイランダーズ(ニュージーランド)の日本代表ナンバー8姫野和樹(26)が26日、ハリケーンズ戦でSRデビューを飾った。

トップリーグのトヨタ自動車から1シーズンの期限付きでハイランダーズ入りしてつかんだ世界最高峰リーグへの挑戦。ベンチスタートだったこの日は後半9分から出場し、味方選手が相手をタックルした後、代名詞でもある〝ジャッカル〟を決めるなど、試合は19―30で敗れたが、持ち味を発揮した。

試合後、オンラインで取材に応じた姫野は「1年ぶりの公式戦だったが、自分にフォーカスしてやった結果、自分らしいプレーができた。ただ、ここで経験を積むだけでなく、チームを勝たせるためにこっちへ来た。今後そういうことをやっていきたい」と充実の表情で振り返った。

デビュー戦を迎えるにあたっては、先月6日に日本を出発し、現地到着後、2週間の自主隔期間があった。ラグビーボールを持つことさえ許されない極めて行動が制限される状況だったが、その時間も無駄にしなかった。

「隔離期間中は朝に30分ほど小さい駐車場のようなところを走り回るくらいであとは部屋の中で過ごすだけ。体的には不安な部分はあったが、メンタル的に『どういうチャレンジにしたいのか』『何を得たいのか』などメンタルの準備という意味では、有意義な2週間だった」

改めてSRでプレーする目的を再確認しただけでなく、ラグビーの試合映像を見てイメージトレーニングを行ったという。肉体的には隔離期間開けからチームに合流して感覚を戻し、この日は「すごくいい状態」と語ったほど。昨年からの積み上げに自信を持っており「昨年ラグビーをできなかった分、体つくりにフォーカスしてやっきて、いい積み重ねができている」と、うなずいた。

また課題については「コミュニケーション力を伸ばさないと率直に思う」と語るが、チームメートとかねて勉強してきた英語で積極的に会話するなどニュージーランド入りしてから飛躍的な上達を見せているという。

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