「今週は絶対勝つぞと思って戦っています」――。国内女子ゴルフ「アクサレディス」初日（２６日、宮崎・ＵＭＫＣＣ＝パー７２）、４アンダーの８位と好発進した原英莉花（２２＝日本通運）が、２４日に亡くなった祖母にささげるＶを誓った。
原は開幕前日の２５日に宮崎と地元の神奈川を往復。「本当は帰る予定はなかったんですけど、日曜日に終わってからだと会えなくなってしまうので、最期のお別れをしに行ってきました」と明かした。この日は「黒は着たくなかったので。金属（アクセサリー）もすべて外しています」との思いを込めて上下とも白のウエアで臨んだ。
ここ２試合は棄権、予選落ちが続く。自信を持って打てるのは「５Ｗと４８度のウエッジぐらいですね」。米ツアーでのプレーを見据えて調整中のクラブがなかなかフィットせず、調子も上がっていなかった。それでも、この日は５バーディーを重ね、今年のベストスコア「６８」をマーク。「今週は気持ちですね」と強調した。
来週は自身２度目の海外メジャーとなる「ＡＮＡインスピレーション」（４月１日～、カリフォルニア州）を控えるが、原にとってはそれ以上に特別なものになったのが今大会。最愛の祖母に通算４勝目となるＶを届けることだけに集中している。
